17:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:16:53.20 ID:es/Qb5Nf0
 「凄い、嬉しい」 
  
 「…」 
  
 「不安だ…」 
18:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:18:03.41 ID:es/Qb5Nf0
 ■春 
  
 都心のビル群__。 
 既に帰宅ラッシュが終わったこの街で残っているのはワーカーホリックぐらい。 
 「春といい、双葉といいもっと体を大切にして欲しいもんだ」 
19:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:19:00.33 ID:es/Qb5Nf0
 「何……急に会いたくなって」 
 「……」 
 「あの子は?」 
 「もう寝かしたよ。早寝、早起き、聞き分けの良い子だ」 
 俺達の子はもう幼稚園に通っている。 
20:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:21:12.69 ID:es/Qb5Nf0
 「双葉からのネタだ。おそらく時間の問題」 
 「でも、この金を政府にやるのは惜しい」 
 「だから全部奪う」 
 「え?」 
 少し早いクリスマスプレゼントに貰ってやる。 
21:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:27:46.28 ID:es/Qb5Nf0
 ■一子 
 「……はぁ……」 
 俺はテレビを消す。 
 「酒は子供に悪い」 
 「……分かってるわよ」 
22:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:28:56.75 ID:es/Qb5Nf0
 一子は性欲が強く、何度もやれる。 
 だから、一晩で何度もできる。 
 子供が欲しいと言ったら、すぐにできた。 
 あれだけやるんだ、確率は高いだろう。 
 「まあ、大丈夫だ。一応準備はしてある」 
23:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:29:27.42 ID:es/Qb5Nf0
 ■千早 
 「あっ、屋根ゴミさん…」 
 「どうした急に…」 
 俺は近くにカフェに呼び出された。 
 千早がいた。売れっ子の占い師の上に、一児の母。何かと忙しいだろう。 
24:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:30:54.06 ID:es/Qb5Nf0
 千早は実は売れっ子で大物政治家とか実業家とかも随分占っている。 
 そこでいくつか情報を仕入れているらしい。 
 「なあ……情報を売って欲しい」 
 「…」 
 「ダメですよ。一応お客さんなんですから」 
25:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:31:26.02 ID:es/Qb5Nf0
 「良かったです、三人共いいカードです」 
  
 「そうか……」 
  
 「ただ……」 
26:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:32:23.75 ID:es/Qb5Nf0
 ■妙 
 妙は大手の製薬会社や大学病院なんかにも顔を出している。 
 最新治療においてかなりの研究者の一人として随分と活躍している。 
  
 でも、町医者は続けているらしい。俺も看護師の資格があるので、時々手伝っているから問題ない。 
27:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:33:26.24 ID:es/Qb5Nf0
 「本当か?」 
 「まあね、あれは酷いよ」 
 「そうか…でもどうして?」 
 「担当した医者がお酒を飲んでいたみたい。それをやらかしたみたい」 
 「…」 
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