古澤頼子「高峯のあの事件簿・マスターピース」
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23: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 20:48:53.16 ID:RS4SDFXO0
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清路市内・某安アパート・駐車場

泉『亜子に最初から動画撮ってもらってる』

のあ「泉、私達にも見えるように」

泉『わかった。テレビ電話を繋げ直すから』

のあ「ありがとう」

亜季「……何を言うつもりでありましょうか」

のあ「わからない。泉からつながったわ」

泉『のあさん、聞こえてる?見えてる?』

古澤頼子『この世は地獄とも、この世は天国とも。はたして、どちらなのでしょう?』

古澤頼子
深紅のドレスに身を包み、誰かに語り掛けている。

のあ「見えて聞こえてるわ。ありがとう」

泉『とりあえず、ここまでは意味の分からないことしか言ってない』

のあ「わかったわ」

真奈美「凄い恰好だな……真っ赤なステージ衣装だ」

亜季「アイドルの衣装みたいでありますな。スカート仕立ての」

のあ「メガネもしていないわ」

亜季「青い瞳と泣きボクロが美しいでありますな……失敬、失言でありますな」

のあ「希砂二島で会った時は、赤系統の服や水着も着ていたわ」

真奈美「少し、イメージと違うな」

のあ「どうやって、街頭ビジョンに映像を流している?」

真奈美「駅ビル内に設備がある。そこをどうにかできれば、簡単だ」

亜季「撮影場所はどこでありましょうか」

のあ「リアルタイムじゃなさそうね」

泉『画面に、ディスプレイのフレームが映ってる』

のあ「動画を流したディスプレイを、撮影したものが流れている」

真奈美「大胆なのか、緻密なのか、わかりかねるな」

亜季「息を大きく吸ったであります。おそらく、本題に入るかと」

頼子『悪い人間が裁きを受けることは、悪いことでしょうか』

のあ「……今起こっている事件のことかしら」

頼子『私はそうは思いません。悪人は裁かれるべきです、そう、私でも!』

のあ「古澤頼子は、自身の行為が悪であることを自覚しているわ」

亜季「……」

のあ「それと同時に、悪は裁かれるべきとも。これまでの行いとも矛盾しない」



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