長門「私と居ると、退屈?」キョン「いいや。そんなことはないさ」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/23(土) 22:53:46.91 ID:1JdiF+qJO
「ほんっと、信じられないわ」
「脱糞に脱帽した」
事後、長門寝室は異臭漂う異空間へと変貌を遂げており、この魔界の王として俺は君臨していたわけだが、流石にやりすぎ感は否めなく、一応、長門に対して謝罪しておく。
「悪いな、長門。寝室を汚しちまって」
「土下座しなさいよ!」
「別に構わない」
軽い感じで謝る俺に朝倉は激昂したが、長門はそれを宥めつつ、寛大にも許してくれた。
「おかげで今日は良い夢が見れそう」
やれやれ。俺の彼女は変わり者で困る。
長門はSOS団の良心と思っていたんだが。
とんだ食わせものだ。一番厄介かもな。
だがな。だからこそ、俺は長門のことが。
「好きだ」
「私もあなたのことが好き」
「もう……勝手にしなさいよ」
完全についていけなくなったらしい恋のキューピットこと朝倉涼子が気を利かせて退室するのを尻目に、俺と長門はキスをした。
「今日は泊まっていく?」
「洗濯物が乾いたら帰るよ」
「そう……それなら、また汚す?」
「考えておこう」
ドラム式の洗濯機の窓から汚れた衣類が回転する様子を眺めながら、長門は今日借りた本を読み耽り、その傍らで俺は、恐らく朝まで乾かないであろう洗濯物が乾くのを待つ。
すると不意に、長門が本から顔を上げて。
「私と居ると、退屈?」
「いいや。そんなことはないさ」
私服姿の長門の隣に居るだけで至福だった。
【長門有希の至福】
FIN
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