長門「私と居ると、退屈?」キョン「いいや。そんなことはないさ」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/23(土) 22:29:50.03 ID:1JdiF+qJO
「ここ」
「へー。こんなところに古本屋があるとは」

長門のナビゲートに従い入り組んだ街中を歩くこと十数分で辿り着いたその古本屋は、なんとも歴史を感じさせる古びた店舗だった。

「お! お嬢ちゃん、また来たのかい?」
「お邪魔します」

店内に入ると店主と思しき初老の男性がレジの向こうから声をかけてきて、その親しげな様子から長門はかなりの常連であると見た。

「なんだ、今日は彼氏と一緒かい?」
「はい」

食い気味に肯定する長門に苦笑する。
こんな彼氏では自慢にはならないだろうに。
しかし長門は繋いだ手をわざわざ持ち上げ。

「もう手まで繋いでる」
「はっはっはっ! 仲が良くて結構なことだ」

めちゃくちゃ恥ずかしいが、悪くはない。
なかなか気の良い店主で、ついつい財布の紐が緩みそうになるが、店内にある本はどれも価値ある貴重な一品らしく、かなりお高い。


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