長門「私と居ると、退屈?」キョン「いいや。そんなことはないさ」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/23(土) 22:31:15.47 ID:1JdiF+qJO
「本を汚したり破いたりしなきゃ立ち読みで金は取らんから、いくらでも読んでくれ」

ほう。なるほど。そういうシステムか。
つまりここは立ち読み客御用達の店らしい。
とはいえ、それでは商売にならないのでは。

「道楽でやってるだけだから、読みたい人に読んで貰えさえすれば、それでいいんだよ」

なんとも気前が良い店主。立派な大人だ。
全国のレンタル店に聞かせてやりたいぜ。
図書館と違い貸し出しは不可だろうけど。

「そこに椅子があるから座って読みな」

至れり尽くせりである。漫画喫茶かよ。
適当に見繕った小説を手にソファに座る。
これまた年代物で高そうな座り心地だ。
しばらく項をめくっていると、不意に。

「その本、気に入った?」
「ああ。なかなか面白いぜ」
「隣、座っていい?」

本を片手に長門が寄ってきて、隣に座りたいらしい彼女のためにスペースを空けると、やや緊張ぎみな様子で控えめに腰かけた。
2人がけに作られたソファはわりと狭く、肩やらふとももが接して体温が伝わってくる。
そうなるともう小説どころの騒ぎではなくなるかと思いきや長門の体温は俺にとって適温だったらしく、すこぶる居心地が良かった。


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