6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:36:32.64 ID:MbHh/3qi0
―次の日―
志保「・・・可奈」
可奈「志保ちゃん」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:37:50.24 ID:MbHh/3qi0
千早「今日はこのくらいにしておきましょうか。お疲れ様。」
志保「・・・いえ、私はまだ大丈夫です。」
千早「そうかしら。私にはもうかなり疲労が溜まってるようにみえるわよ。集中力も切れてきてるし。さっきの通しで注意した所、今の通しで直せてなかったでしょう?」
8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:39:14.12 ID:MbHh/3qi0
志保「はあっ、はあっ」
千早さんと別れて家に帰った後、私はランニングに出かけていた。
足が痛い、胸が苦しい。でも
9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:40:06.38 ID:MbHh/3qi0
可奈「志保ちゃん、最近無理しすぎじゃない?」
仕事の後、残ってレッスンをしていこうとしている私に、可奈がそう声をかけた。
志保「大丈夫よ。全く無理なんてしてないから。」
10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:41:35.87 ID:MbHh/3qi0
劇場に一人残り、レッスンをしていると、さっきの可奈の言葉を思い出した。
『無理しすぎじゃない?』
志保「無理、ですって?」ボソッ
11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:43:12.87 ID:MbHh/3qi0
志保「ふう、よしっ。」
レッスンを終え、少し休憩して帰り支度をしていると、プロギューサーがやってきた。
P「お疲れ、頑張ってるな。」
12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:44:43.83 ID:MbHh/3qi0
バタン
P「ったく・・・」
志保は入ってきたばかりの千早と、向上心が強いところはよく似ている。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:46:37.22 ID:MbHh/3qi0
P「あのさ、千早は歌が好きなだけでアイドル活動にはそんなに興味がないことは分かってるよ。
でも、うちはアイドル事務所だからさ、千早がどれだけ歌で勝負していきたいって言ったって、
あくまでアイドルとして売り出していくしかないんだって。それは千早だって了承してくれてただろ?」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:48:20.27 ID:MbHh/3qi0
こういうところは志保とは正反対だ。
今でこそ千早は、ある程度のことを高いレベルでこなせて頼りになるしっかりした先輩、
という風に見えているかもしれないが、その根底にあるのは今でも変わらず、『歌のためならなんでもする』というスタンスだと、俺は思っている。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:50:55.62 ID:MbHh/3qi0
家に帰ってから、いつものようにランニングにでかける。
志保「はあっ、はあっ」
暗い夜道で、自分の荒い息遣いだけが聞こえる。
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