高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:22:26.85 ID:b+VIQ/E60
いちいちスレを新しくするなと言われたので、今度からここで書きます。
以前に書いたものも、すべてここにのせます。
ARIAの新しい映画は2021年の春に延期になってしまいましたが、オレンジぷらねっとが中心の話らしいので楽しみです。
よろしくお願いします。
SSWiki :
ss.vip2ch.com
2
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:23:20.41 ID:b+VIQ/E60
高森藍子「目指せ!水先案内人!」
『本日は、太陽系船宙社東京=ネオ・ヴェネツィア便をご利用いただき、まことにありがとうございます』
以下略
AAS
3
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:28:46.48 ID:b+VIQ/E60
アナウンスの女性がそう言い終わると同時に、船内の底からグオンと音がした。そして、床が開いていく。私はこの時初めて床が透明だったことを知る。そして、目に飛び込んできたのは眩いほどの青。ネオ・アドリア海だった。
「うわぁ……」
私はため息にも似た感嘆を漏らしながら、座席にかけてあったカメラへと無意識に手を伸ばす。そして、カメラを手探りで探すと、ひと時も目を話したくない光景に意識の半分以上を持っていかれながら、何とか胸元にまでカメラを手繰り寄せる。そして、少しだけ震えた手でカメラを持ち上げ、ファインダーをのぞく。
以下略
AAS
4
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:33:36.66 ID:b+VIQ/E60
『マルコポーロ国際宇宙港へようこそ』
『ネオ・ヴェネツィアに観光のお客様は三番窓口を……』
宇宙船から降機して、二番ゲートを通った私は、多くの人で溢れているロビーを抜け出し、出口へと駆ける。
以下略
AAS
5
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:36:16.63 ID:b+VIQ/E60
アリア社長、と呼ばれたその猫さんは、小首を傾げた。
「誤魔化そうとしてもダメですよ。さっきまで遊んでたの、見てたんですからね」
「ぶいにゅ〜」
以下略
AAS
6
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:38:15.48 ID:b+VIQ/E60
私はいきなりのことに頭が追い付いていなかった。一生懸命状況を整理する。
「私がお世話になるのがARIAカンパニーで、アイさんはARIAカンパニーの人で……ということは……」
ようやく状況が呑み込めて、私は思いっきり頭を下げた。
以下略
AAS
7
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:39:33.36 ID:b+VIQ/E60
高森藍子「そのあたたかな手に」
前略
以下略
AAS
8
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:41:04.95 ID:b+VIQ/E60
私はアリア社長から布を受け取ると、その布を広げてみた。
「わぁ……!」
アリア社長が渡してきた布は、ARIA1カンパニーの制服だった。
以下略
AAS
9
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:46:52.89 ID:b+VIQ/E60
「よしっ!」
私が写真を撮り終えると同時にアリア社長が部屋の中へと入ってくる。
「あ、アリア社長!」
以下略
AAS
10
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:47:29.24 ID:b+VIQ/E60
私は目の前にある目玉焼きにフォークを伸ばす。下に敷いてあるベーコンがカリカリに焼けていてとてもおいしそう。目玉焼きを半分に切ると、少しだけ緩い黄身が溢れる。私は真ん中に置かれているパンの籠からパンを取り、切った目玉焼きをそのパンの上に乗せる。私はこぼれないように、でも大胆にそれにかぶりつく。
「……」
私が朝ごはんと格闘していると、頬杖をついて私をずっと見ているアイさんと目が合った。私はなんだか急に恥ずかしくって、朝ごはんを食べる手を止めた。
以下略
AAS
11
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:50:50.97 ID:b+VIQ/E60
「……どうしたの?」
アイさんの声が聞こえ、私は我に返る。
「あ、いえ……少し思い出して……」
以下略
AAS
12
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:52:24.05 ID:b+VIQ/E60
しばらくアイさんが漕ぐ船を体験した後、今度は私がゴンドラを漕ぐことになった。
「じゃあ、試しにここら辺をゴンドラで漕いでみよっか」
以下略
AAS
13
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:54:38.08 ID:b+VIQ/E60
浜口あやめ「ARIAカンパニーの新人を」桃井あずき「監視大作戦!」
前略
以下略
AAS
14
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:56:23.95 ID:b+VIQ/E60
今日の風は今日の水とは違って、さらりとしていた。そよ風が髪を撫でる感覚が楽しくて、自然と笑顔になる。
「気持ちいですね、アリア社長」
「ちゃい!」
以下略
AAS
15
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:57:57.91 ID:b+VIQ/E60
「……ん?」
私がゴンドラを漕いでいると、後ろから女の子の声が聞こえてきた。後ろの方を振りむこうとしたのだが、バランスを崩すのが怖くてできなかった。どんどんその音源が近づいてくる。そして、もう一隻のゴンドラが私のゴンドラのすぐ隣にやって来た。
「よ〜よ〜彼女〜お茶でもしない?」
以下略
AAS
16
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:00:05.77 ID:b+VIQ/E60
「なるほど、そういうことだったんですね……」
連れられたカフェでカフェラテをすする。昼間は寒いということを感じない季節ではあるが、温かいカフェラテはそれだけで幸せをおすそわけしててくれる感じがする。
「ごめんなさい!私たち、どうしたらいいかわからなくって……」
以下略
AAS
17
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:02:50.37 ID:b+VIQ/E60
「……さっきも思ったんですけど、どうして私の名前を?」
私は気になって二人に尋ねてみた。
「ああ、それは、私たちの先輩が教えてくれたからだよ」
以下略
AAS
18
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:04:47.88 ID:b+VIQ/E60
「あ、いっけない!」
しばらく談笑を続けていた私たちに出来た、ほんの隙間。あずきちゃんが腕時計をふと見てからそう叫んだ。
「どうしたのです、あずき殿?」
以下略
AAS
19
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:06:52.98 ID:b+VIQ/E60
その夜。私は今日あった出来事をアイさんに話した。
「……それで、また明日って言って、別れたんです」
「……あずさとアーニャ、そんな話してたんだ」
以下略
AAS
20
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:09:22.65 ID:b+VIQ/E60
高森藍子「水没の空・雨雲の街」
前略
以下略
AAS
21
:
◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:10:34.37 ID:b+VIQ/E60
というわけで。街から水が引くまでの期間は、お店も開店休業状態です。このアクア・アルタが終わると、ネオ・ヴェネツィアに本格的な夏が訪れるそうです。マンホームの日本で言う、梅雨のようなものかもしれません。
二階のテラスでアイさんと何を話すでもなくのんびりと過ごしていると、電話が鳴り響いた。私は急いで受話器を取りに向かった。
以下略
AAS
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