2:名無しNIPPER[sage]
2020/09/09(水) 08:51:07.99 ID:XJNfReP3O
 武内Pだー 
3:名無しNIPPER
2020/09/09(水) 12:37:00.73 ID:gXpyuSNhO
 双葉杏は「CANDY ISLAND」のメンバーの一人だ。緒方智絵里、三村かな子と一緒にバラエティなどで活躍している人気の 
 アイドルだ。そんな彼女は、仕事はしっかりとしているが、普段はやる気がなく、自宅や事務所ではだらけきっていたり、同じくアイドルの諸星きらりにガンダムバルバトスのメイスの如く振り回されているのである。 
  
 彼女は今日はオフである。事務所が気に入ったのか、なんとなく来てみたのか知らないが、部屋のソファでだらけ、この国で働く人々に必要なものを間接的に教えている。 
  
4:名無しNIPPER
2020/09/09(水) 19:18:08.41 ID:12RGLBipO
 確かに彼女の言う通りだ。だが、できてしまったこの時間は有意義に使いたい…そう思った彼は少し考え、ある答えをその口から放つ。 
  
 「よし、961プロダクション社長を襲撃しましょう。」 
  
 「いまなんて言った?」 
5:名無しNIPPER
2020/09/09(水) 19:42:27.49 ID:12RGLBipO
 襲撃……読んで時の如く、相手を襲う行為だ。下手をすれば警察沙汰になる。 
  
 おまけに、相手は別のプロダクションの社長である。 
  
 「だめに決まってるじゃん!」 
6:名無しNIPPER
2020/09/09(水) 20:58:59.23 ID:Dt1UNmiI0
 「しかし、暇つぶしの候補の一つである「諸星さんの耳元で淫らな言葉を呟きまくって真っ赤っかにして失神させてやる」よりはましかと…」 
  
 いくら186pの高身長で、エヴァンゲリオン弍号機のザ・ビーストのような元気っぷりをもつ彼女でも、中身は純潔純真純粋の花をも恥じらう"乙女"である。プロデューサーはそんな彼女にやらしい言葉を呟こうと思ったらしい。ダメだろ、普通に。 
  
 「自分の女性アイドルへの悪戯(セクシャルハラスメント)と961プロダクション社長の襲撃だったら、やはり後者なんです」 
7:名無しNIPPER
2020/09/10(木) 08:03:19.72 ID:RSKjsZF6O
 「双葉さん、人生には、重要な二者択一を迫られる時があるのです。その時、「どちらでもよい」「どちらもダメ」は通用しないのです…」 
  
 武内は重く語る、それはかなりの場数を踏んできた者の言葉であった。その時がくれば、うんこ味のカレーとカレー味のうんこも選択しなければならないだろう。 
  
 だが、これはあくまで「暇つぶし」の話、たまたま出来た時間をどう過ごすかということである。何が大切か、それは人それぞれであるが、はっきり言って大切でも重要でもない。ていうか、重要であってたまるか。 
8:名無しNIPPER[sage]
2020/09/10(木) 19:36:32.27 ID:PuULgoxSo
 あまりにもそのキャラはそんなことしないでしょってことやるのは冷めるわ 
9:名無しNIPPER
2020/09/10(木) 20:56:42.57 ID:RSKjsZF6O
 「双葉さん、私は冗談で言っているわけではありません。私は純粋に、そして愚直なまでに、961プロダクションの社長を襲撃したい。その思いは、私の中で熱くなって、私を突き進めんとしているのです。」 
  
 それらしく言っているようだが、結局は暇つぶしの為に関係ない人に襲いかかろうとしている。かっこ良さげな一言であろうとも、行動が台無しにしている。そう思った刹那。 
  
 「速っ!」 
10:名無しNIPPER
2020/09/10(木) 23:54:51.88 ID:4IX07zwI0
 346プロダクション、地下駐車場 
  
 この事務所の地下にある駐車場は、ここで働く者達の車を収める場であり、荷物を搬入する場でもある。 
  
 駐車場の、眩くも暗くもないちょうど良い光が、持ち主を待つ車を優しく照らしている。 
11:名無しNIPPER
2020/09/11(金) 07:29:36.08 ID:zpjMmHUlO
  
 杏は武内を追いかけているとき、こう思った。 
  
 ーこいつマジだー 
  
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