戦士「勇者が甘っちょろすぎてみていられない」
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18:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:26:13.32 ID:NQo7nb9f0
戦士「だから、こいつらがこうなったのも仕方ないって言うのかよ。」

足元の盗賊団の死体を蹴り上げながら、怒鳴った。

勇者「仕方ない、か。そうだね、仕方ないかもしれない。そしてここで、僕たちに殺されたのも仕方ないことなのかもしれない。でもどうしても・・・可哀想だと、思ってしまうんだ。」

途方に暮れたように言ったその表情が印象的だった。しかし俺はその様子に強い苛立ちを覚える。気に入らなかった。
確かにこいつの言う通りでもあるかもしれない。
人間が特別だ、なんて思っちゃいない。
人間も虫けらも変わらない。自然の摂理からは逃れられないんだろう。
しかし、それでも・・・

戦士「勝手に憐れんでんじゃねえよ。」

勇者を睨みつけるように見ながら言った。

戦士「確かにお前みたいなやつから見れば、価値のない人生に見えたかもしれねえけどな。お前が決めることじゃねえだろ。俺もどうせろくな死に方はしねえよ。戦いだけが生きがいで、戦場でしか生きられねえんだからな。でもな、俺はこの生き方でいいんだよ。家庭もって年食って、ベッドの上で大往生なんてまっぴらだ。戦いに生きて、戦いに死ぬ。それが例え何かに定められたものだったとしても、それが俺の選んだ人生だ。」



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