戦士「勇者が甘っちょろすぎてみていられない」
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9:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:15:28.08 ID:NQo7nb9f0
なるほど、それで今回のように盗賊討伐の依頼を受けて日銭を稼いでいるわけか。
勇者という肩書があるだけで普通の冒険者と変わらないな、と思ったがすぐにその肩書こそが大切なのではないかと思い直す。

勇者であれば様々な依頼がうけられるだろうし、多少無茶をしても咎められないかもしれない。持ち合わせがない時でも、村人が寝床と食事を無償で提供してくれるかもしれない。冒険者になるなら勇者のパーティーに入るのが一番だろうか。

戦士「なあ、なんだったら俺が力を貸してやってもいいぜ。」

魔王を相手に殺し合いをするのも悪くないと思った。

勇者「君は強そうだし、一緒に来てくれるなら心強いよ。でも、多分無理だと思う。」

戦士「は?何でだよ。」

勇者「君の好きな殺し合いには、多分あまりならないと思う。僕にとっては敵を倒すことよりも、苦しんでいる人を助けることの方が大切だから。」

そう申し訳なさそうに言った。
確かに、例え一緒に旅をしたとしても至る所で意見が割れるのが目に見えるようだ。

戦士「・・・ああ、そうだな。俺は正義の戦いなんて柄じゃねえ。好きに依頼を受けて、気ままに暴れる方が性に合ってる。」

ただの思い付きだったのに思ったよりも残念がっている自分に気付いて驚き、それを振り払うように明るく言う。


戦士「よし、まずは今夜の盗賊退治だ。ヘマすんじゃねえぞ。」

勇者「うん、気を付けるよ。よろしく。」



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