戦士「勇者が甘っちょろすぎてみていられない」
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10:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:16:48.28 ID:NQo7nb9f0
この村は川と崖に囲まれていて、村に続く道は一本しかない。
盗賊もそこからやってくるだろうと考え、俺と勇者は一つしかない門の傍で待ち構えることにした。

準備を終え盗賊が来るのを待っていると、ふとある考えが浮かんだ。

以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:18:20.21 ID:NQo7nb9f0
そこからしばらく二人とも無言だった。
遠くに松明の明りが見え始める。

勇者「来たみたいだね。」

以下略 AAS



12:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:18:53.77 ID:NQo7nb9f0
盗賊「なめやがって!」

盗賊の一人が切りかかってくるのを剣で防ぎ、胴体に蹴りを入れてふっ飛ばす。
集中する。体が熱くなってくるのを感じた。これだ。

以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:20:20.47 ID:NQo7nb9f0
最後の一人を倒し、まだ息のあるやつが残っていないか確認する。どうやら終わってしまったらしい。

勇者は無事だろうか、と村の外に目をやると勇者が一人の盗賊の死体を持って村に戻ってくるのが見えた。

戦士「ああ、やっぱり一人は離れた所にいたんだな。」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:22:04.41 ID:NQo7nb9f0
戦士「それは別に間違ってねえだろ。全員始末できて良かったじゃねえか。」

勇者「・・・ねえ、イチジクコバチって知ってる?」

戦士「は?何の話だよ。知らねーよ、そんなの。」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:22:50.56 ID:NQo7nb9f0
うわ
ピーーー入った

なるほどNGワードだったのか


16:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:23:58.80 ID:NQo7nb9f0
勇者「でも、この場合はそうじゃない。欲張りなイチジクコバチに卵を産み付けられたイチジクは、早い段階でその実への栄養の供給を止めるんだ。そうするとその実の成長はとまり、中のイチジクコバチは全滅する。」

戦士「なるほど、うまくできてるんだな。」

多少、本気で感心しながら言った。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:25:05.77 ID:NQo7nb9f0
勇者「きっと、イチジクとイチジクコバチのような共生関係を結べるのは稀なことだよ。多くの場合はこの仮定のように、生き残るための行動がエスカレートしていく。淘汰に有利に働く性質は、際限なく強くなっていくからね。相手を食い尽くして、自分も滅びる。もしくは他の獲物を見つけて、同じことを繰り返すんだ。これは、一体だれの責任なんだろうね。」

戦士「・・・何?」

勇者「イチジクコバチだって、ただ生き延びるために必死だっただけなのに。」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:26:13.32 ID:NQo7nb9f0
戦士「だから、こいつらがこうなったのも仕方ないって言うのかよ。」

足元の盗賊団の死体を蹴り上げながら、怒鳴った。

勇者「仕方ない、か。そうだね、仕方ないかもしれない。そしてここで、僕たちに殺されたのも仕方ないことなのかもしれない。でもどうしても・・・可哀想だと、思ってしまうんだ。」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:27:23.17 ID:NQo7nb9f0
勇者は驚いたように俺を見ていた。

勇者「そうか・・・。ごめん、悪かったよ。」

困ったように笑う勇者の顔を改めて眺めた。甘ったれた顔をしている。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:29:07.49 ID:NQo7nb9f0
終わりです。

一から展開考えるのって難しいな。

一応2話まで出来てるけど、戦士と勇者の名前が決まらない・・・


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