タツマキ「す、好きじゃないわよ……」サイタマ「じゃあ、やめるか?」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/03(土) 22:44:48.87 ID:OrrkKALEO
「少しくらい優しくするべきだったかしら」

枕を撫でながら反省する。だって、突然だ。
いくら力を見せるためとはいえ、いきなり抱きしめられてこんなにハゲるくらい頑張りましたなんて言われても困る。嫌ではないが。

「ん? 嫌じゃない……?」

そこで、ふと気づく。現在の自分の感情に。

「別に……嫌じゃなかったわね」

そう。思うところはあれども、嫌ではない。
いきなりだったし、妹と取り込み中だったため拒絶したが、時と場所と場合さえ弁えてくれたならば。その時はどうなっていたのか。

「ふん……いい気にならないで」

ジロリと枕を睨んで釘を刺す。目を逸らし。

「ま、まあ、改めて出直すなら話は聞くわ」

改めて。出直してきたならば。話を聞こう。

「ていうか、今夜来なさいよ。今すぐに」

たとえば、今。この瞬間が現れたのならば。
再びあの男の腕に抱かれて眠れるのならば。
そうしてくれたなら、タツマキは、きっと。


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