神崎アオイ「どちらが先に炭治郎を落とせるか勝負よ」栗花落カナヲ「え、ええっ!?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/08(日) 20:07:01.95 ID:VhMZ4/6fO
「それで? カナヲはどうして彼を?」

またもや乱れてしまった呼吸が整うのを待って、アオイは私に尋ねた。好きの、理由。
もしもそんなものが私の中に存在するのならば、それはきっと、彼のあの一言だろう。

「彼は……炭治郎は私の銅貨を投げてこう言ったの。表が出たら自分の思うまま生きろって。それで、本当に表が出て、私は彼に聞いたの。どうして表が出るとわかったのかって。そしたら彼は……た、炭治郎は、表が出るまでやり直すつもりだったって……それから私は、いつも彼を探すようになって……」

言っていて、とても恥ずかしかった。
頭が沸いているとしか思えなかった。
その羞恥が伝わったのかアオイも赤面して。

「そ、そう。あの人もなかなか隅に置けないわね。カナヲが最近変わったのはわかっていたけれど、まさかそんな風に誑し込んでいたなんて……もっと純朴な人だとばかり……!」
「た、炭治郎は悪くないと思う……!」
「そ、そうね。こほん。わたくしとしたことが、ついはらわたが煮えくり返ってしまったけれど、あの人はきっと、無自覚なんだわ」

何やらメラメラとアオイから不穏な黒い炎が立ち昇るのを見て慌てて炭治郎を擁護したものの、その結論に意義は唱えられなかった。


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