神崎アオイ「どちらが先に炭治郎を落とせるか勝負よ」栗花落カナヲ「え、ええっ!?」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/08(日) 20:15:36.71 ID:VhMZ4/6fO
「とはいえ、わたくしも人のことは言えたものではないけれど。ようし、こうなったら」
「ど、どうするつもり……?」
「色仕掛けで迫るのよ!!」

色仕掛け? 色仕掛けって、もしかして。

「っ〜〜〜〜〜!?」

ボッと顔が熱くなる。
痣が出たかも知れない。
そんなこと。は、はは、はしたない。

「ふ、夫婦じゃないのにそんなことは許されないと思う……きっと師範もすごく怒る」
「むしろしのぶ様こそ色仕掛けの達人じゃないの。あの人に『お願い』されて頷かない男の人なんて隊内に存在しないわ。我妻隊士を見ればカナヲだってわかるでしょう?」

た、たしかに。ものすごく説得力があった。

「出来ることならばしのぶ様に男を骨抜きにする術を教わりたいところだけど、柱の仕事でお忙しいから難しいわね。同じく柱である甘露寺蜜璃様にお伺いを立てることも困難」
「八方塞がりだね……」

私は蟲柱である胡蝶しのぶ師範の継子だから任務の合間にイロハを教わることは可能だろうけど、なんだか抜け駆けしているようで気が引ける。いや、先に炭治郎と文通をして抜け駆けしたのアオイのほうだから大義名分は存在するかも知れないけれど、だからって。

「カナヲもそんな顔するのね」
「へ?」
「悪いことを企んでる顔。丸わかりよ」
「そ、そんなつもりは……!」
「気にしなくていいわよ。恨みっこなしって言ったでしょう? 私は私のやり方でいくわ」

私の悪巧みを見透かしたアオイはそのことを咎めることなく、むしろ望むところだと言わんばかりに不敵に微笑んだ。やはり、強い。


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