2:伊丹 [sage]
2020/11/21(土) 00:44:58.77 ID:F8D/mY4l0
大学時代の友達、バタ子。
卒業してからちょくちょく連絡はしてたけど、こうして会うのは久しぶり。
「さ、バタ子殿のオススメのお店とやらはどこかしら。舌の肥えた芸能人である私のおメガネに適うかしら?」
「紳士が集う、絶品の和風グリルチキンがいただけるお店ですわ!
またの名を、おっさんのたまり場の焼き鳥屋とも言うけど!」
でも、まだ会って3分足らずなのに。
そんな冗談を言い合ううちに、会えなかった時間なんて一瞬で消えてなくなって。
すっかり、"あの頃の私達" になる。
「さ、行こ!」
バタ子が案内するために私の前へ躍り出る。
そのとき、彼女の振りまいた香りに、私は小さな違和感を覚えた。
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