白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
1- 20
33:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/01(火) 23:16:57.24 ID:6NLLeJ5C0
 話を聞いて、ふたたび破片を見返した。細かいものは少ないし、何処かが消えてなくなったということもないと思う。
「そっかそっか。こんなに大事な物壊されても、千夜の方を心配してたんだね」としみじみ杏。「ふーん。なんか、分かっちゃったなぁ。千夜がどんなに思われてるか」

 千夜は落としていた視線を持ち上げた。
「それは、どういう――」
「お待たせ」

 会話に割って入り、彼が箒とちり取りを持って寄越した。受け取る千夜へ、杏はウインクをして見せ、あちらへ振り返った。
「じゃ、ここにいても邪魔だろうし、私らはあっち行ってようよ」
「杏はレッスンなかったか? 千夜、手伝う事ないか?」
「いえ、杏さんの言う通りです。散った破片を掃くのに、いちいちお前をどかす方が大変です」
「そーそー。てかプロデューサーこそ、外回りの時間じゃないの」
「外回りは明日になったの。そっか、千夜は大丈夫か。じゃ頼むよ、ありがとうな。手を切らないようにな」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
234Res/183.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice