【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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32: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:23:34.06 ID:lISAVCs00
明「あっ、そうだ!お姉ちゃん」

照「なに?」

明「先月の雀聖戦おめでとう!!ネットで対局見てたけどすごかったね!!」
以下略 AAS



33: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:24:11.04 ID:lISAVCs00
照「京ちゃん大丈夫?」

京太郎「.........すみません、目が霞んで。明、目薬ってどこだっけ?」

明「目薬なら洗面台の鏡の裏に入ってるよ」
以下略 AAS



34: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:25:28.85 ID:lISAVCs00
――― 『宮永邸』 玄関


キョータローの運転で走ること数十分。見えてきた一軒家は表札に記された名字こそ同じものの、彼のそれと外見は全く異なる。
その玄関先に立つ老人はしばらく辺りをキョロキョロしていたが、こちらの車に気がついたらしく軽く手を振ってきた。
以下略 AAS



35: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:26:44.69 ID:lISAVCs00
――― 宮永家菩提寺 墓地


『観自在菩薩行深般若波羅蜜多時―――』

以下略 AAS



36: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:28:34.52 ID:lISAVCs00
日が傾いてきた。いくらコートを着込んでいるとはいえスカートでは足元が冷え込み、こういう時ばかりでは男が羨ましく思えてしまう。
テルが突然切り出したのはそういった背景もあって、そろそろ帰ろうかという雰囲気になった頃だった。

照「京ちゃん、話したいことがある」

以下略 AAS



37: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:29:59.14 ID:lISAVCs00
――― 長野県内 県道


明「淡さん」

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38: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:32:10.19 ID:lISAVCs00
十二年前―――メイが母親を失った直後にはキョータローもずいぶん参った様子で、私とテルは残されたメイを何かと気にかけていた。
まだ小学生にもならないメイを助手席に乗せて大阪まで遊びに行ったのは、つい昨日のことにすら感じられる思い出だ。
しかし今私の横に座る少女はもう高校一年生、私と『彼女』が初めて会った時と同じ歳になっていた。

淡「ごめんね、私も全然わかんないや」
以下略 AAS



39: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:33:37.17 ID:lISAVCs00
こんな口から出任せを吐いたところで私の気は休まらない。
でもそんな本当の事をメイに言えるはずもなく、

淡「だから放っといて大丈夫だよ」

以下略 AAS



40: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:35:15.00 ID:lISAVCs00
私がその事実に気づいたのは今年の夏。
インターハイ関連の仕事が粗方片付いて、盆休みを取った時のことだった。


【8月中旬】
以下略 AAS



41: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:37:01.90 ID:lISAVCs00
結局京ちゃんがお中元で貰った分を一箱全部茹でたので、食卓には山盛りの素麺が並ぶことになった。

照「インハイお疲れ様、明」

明「お姉ちゃんこそ解説のお仕事大変だったでしょ」ズズッ
以下略 AAS



42: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:37:59.04 ID:lISAVCs00
.........ふと、明が食事をする所作に意識が向いた。箸を右手に持っていたのだ。
私の記憶にある限り彼女は生来左利きで、特別右手を使わせるような矯正を咲がしていた覚えはない。今更になって京ちゃんがそんなことを強要することもないだろう。

明「大体なんでこんなに茹でちゃったの?私もう飽きてきたんだけど」

以下略 AAS



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