46: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:17:56.63 ID:Uw1Hn3HT0
 一歌「桐谷さん、どうしたんだろ……さっきから唸ってるけど」 
 咲希「いっちゃん?」 
 一歌「咲希。桐谷さんのあの感じ、どう思う?」 
 咲希「……んー?なんだかお悩み中みたい……?」 
 一歌「だよね。やっぱり何かあったのかな」 
47: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:18:26.58 ID:Uw1Hn3HT0
 遥(そもそも「付き合ってる」がどういう状態なのかを知らないことには聞きようがないよね。でも仮にそれに合致したとしても別に付き合ってることには) 
 咲希「遥ちゃんっ」 
 遥「わっ……天馬さんに星乃さんも。ごめん、何かあった?」 
  
 一歌「何かあったって……それはこっちの台詞。さっきまでずっと唸ってたし、顔も暗いし……」 
48: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:19:22.99 ID:Uw1Hn3HT0
 一歌「付き合ってるのか分からない、か……」 
 遥「元々どっちから言ったわけでもないから。自然とこうなったというか……」 
 咲希「自然と……?」 
 一歌「……咲希、私達に言われるまで動かなかったから」 
 咲希「うぐ……」 
49: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:20:19.42 ID:Uw1Hn3HT0
 遥「……一つの判断基準にこそなるけど、絶対的な条件ではない……?」 
 一歌「そういうこと。それに……」 
 一歌「咲希って、穂波と付き合ってるの?」 
 咲希「え、アタシ?うーん……付き合ってる……わけじゃないと思うけど」 
 遥「……あんなに好きなのに?」 
50: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:21:03.44 ID:Uw1Hn3HT0
 ーーお昼休み、校舎裏 
  
 みのり「遥ちゃんの言ってた場所って、ここ?」 
 遥「うん。一回来たことあるはずだけど……覚えてない?」 
 みのり「……なんとなく、見覚えがあるような……?」 
51: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:21:54.34 ID:Uw1Hn3HT0
 遥「……どうしたの?そんなに顔を赤くして」 
 みのり「そ、それは……は、遥ちゃんが、近いからっ」 
 遥「そっか。……どうして私が近くにいると、顔が赤くなるのかな?」 
 みのり「どうして、って……それは……」 
 遥「こうやってくっつけば、もっと赤くなるし」 
52: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:22:54.99 ID:Uw1Hn3HT0
 遥(体を縮こまらせて、目をギュッと瞑って……なんだろう、すごく可愛いと思ってしまう) 
 遥(……今ならキス出来るかな?いやでも、確認は取らないと……) 
  
 みのり「……っ……なにも、しない……の……?」 
 遥「みのり?」 
53: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:23:22.91 ID:Uw1Hn3HT0
 みのり「……、……っ、す……っ」 
 みのり「すっ……」 
  
 みのり「す、き…………遥ちゃん……だいすき……」 
  
54: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:23:52.44 ID:Uw1Hn3HT0
 遥(すごい、唇と唇を合わせてるだけなのに……とても気持ちいい) 
 遥(今までは私からだったけど、これはみのりからもしてくれてるのが分かって……止まらなくなりそう) 
 遥(好き。好き……みのり、大好き……) 
  
 みのり(好きって気持ちがいっぱい流れてきて……幸せ……) 
55: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:25:06.16 ID:Uw1Hn3HT0
 みのり「……ぷぁっ!はぁ、はぁ…………、っはぁ……」 
 遥「……止まらなくなっちゃった。ごめんね?」 
 みのり「だい、じょうぶ…………ちょっと疲れただけ……」 
  
 遥「……、しちゃったね」 
56: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:25:58.69 ID:Uw1Hn3HT0
 ーー中庭 
  
 一歌「……あ、もうこんな時間。二人とも来なかったね」 
 志歩「ま、なんとなくそんな感じはしてたけど。どこに行ったのやら」 
 一歌「……クラスではないだろうし、校庭のどこか隅っことかかな?あとは屋上……」 
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