玉座の間にて
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4: ◆CItYBDS.l2
2021/02/02(火) 18:57:24.11 ID:acYUvXZS0

「それで、貴様は誰だ」

「我らは、魔王の座を見守ることを宿命づけられた一族でございます」

「なんとも、けなげな一族だな。しかし、答えにはなっておらぬ。我が問うたは、貴様のことよ」

その言葉に、私は自らの役目を思い出す。
なぜ、私はここにいるのか。それは、卑怯者のそしりを受けぬため。
それは、三千世界に蔓延る影を確固たるものするため。
それは、魔王が世界の敵とならん力を与えるため。


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