玉座の間にて
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49: ◆CItYBDS.l2[saga]
2021/02/13(土) 18:51:48.05 ID:ewOe4rJE0



「参集!」

私の呼びかけに、闇に潜んでいた者たちが姿を現す。
魔王の玉座を見守りし、魔王曰く『健気な一族』のその全てが今ここに集っている。

たとえ、その表情見えずとも一族の皆が魔王の雄々しき姿に歓喜を振るわせていることがわかる。

「ほう、これが我が先兵となる者達か。

しかし驚いた。その体躯を見るに、童や老体も混ざっているものと見受けられる。

にも関わらず、その全てが類まれなる技を有していることがわかる。いったいどれほどの鍛錬を積み犠牲を払えば、このような一団が築けようか」

「それを、お見せすべく。私たちは、いまここに集うております」

私が、鞘より剣を抜き、その切っ先を魔王へと向けると一族がそれに続いた。


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