玉座の間にて
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7: ◆CItYBDS.l2
2021/02/02(火) 18:58:47.99 ID:acYUvXZS0

魔王の喉が、低く鈍く唸った。

「我が一族に伝わる、魔王の最期にございます。口伝故、委細わかりませぬが、かつての勇者は蘇生魔法が使えたものと我らは解しております」

「馬鹿な」

「なぜ、否定できましょう」

「我は、魔法を極めることでこの座に就けた。
故に、蘇生魔法など存在しないことを心得ているのだ。

魔法とは、世界の理を超え奇蹟を現出する術。
邪法、魔法と呼ばれる所以はそれだ。

だが、その魔法をもってしても失われた命には触れられぬ。
それが、理外の術、唯一の理なのだ」


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