玉座の間にて
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8: ◆CItYBDS.l2
2021/02/02(火) 18:59:16.34 ID:acYUvXZS0

「勇者は、女神の加護を受けていたと聞きます。神の力をもってしても、蘇生は不可能でしょうか?」

「ふむ、神もまた理外の存在。ならばあるいは―――相分かった。
いや、判らぬことが多いが人間が先の王を討ち取ったという事実を知れたのみで充分」

「一族に伝わる物語。王の力添えとなりましょうや」

「うむ、よくぞ千年の長きにわたり伝えたものよ。大儀であった。
時に、貴様は己をもって一番槍と申したな。ならば、早速その槍振るうがよい」

魔王は、嫣然と立ち上がりその右手を前へとかざす。


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