武内P「私にマーキングしたい?」
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19: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/03/15(月) 20:18:19.23 ID:0I4NW87R0
武内P『入ってもよろしいでしょうか?』

文香「あ……あ……あ……」ガタガタ

美嘉「だだ、ダメ! 今着替え! 着替え中だから!」

武内P『それは失礼しまし――』


ガチャ


ありす「どうぞお入りください」

ふみみか『ありすちゃん!?』

武内P「あの……着替え中なのでは」

奏「美嘉の悪ふざけだから気にしないで。さ、中へ」

美嘉「ダメダメダメダメ! あ、でもアタシが代われるのなら――一週間……いややっぱり一ヵ月……んん、一年覚悟する時間をくれたら、アタシが代わってあげるよ文香さん!」

文香「だ……駄目です。に、兄さまのお相手は……わわ、私が……責任をもって」ガタガタ

武内P「鷺沢さん!? 大丈夫ですか!?」

文香「――――――――――あ」

文香(兄さまは私を見るや否や、普段とは違う慌てた様子で駆け寄ってきました)

文香(緊張のあまり音が止まった世界で、兄さまは私に顔を寄せながら必死な様子で語りかけます。兄さまがこんなにも想いを込めて話しかけてくれているのに、それを拾ってくれない自分の耳が憎らしい)

文香(答えることができない私に業を煮やしたのか、兄さまが私の肩を掴みます。絶対に普段ならしないこと――してはくれないことで、悟りました)

文香(嗚呼――――――――――手折《たお》られる)

文香(願いが叶う実感で顔に熱がこもり、それでいて初めての恐怖で全身から血が抜けていくように寒気が襲う)

文香(やがて音が止まった世界に、幕が下り始めました)

文香(世界が真っ黒に染まっていくなかで、兄さまが支えてくれている肩の温もりだけが確かな感触でした――)





武内P「鷺沢さん? 鷺沢さんしっかり!?」

文香「」

美嘉「意識!? 意識ないよこれ!?」

ありす「そ、そんな……」

奏「どういう考えだったのか何となくわかるけれど……文香にはちょっと早かったわね」


――こうしてふみふみは医務室に運ばれたのでした。


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