高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「『あいこカフェ』で」
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40:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/16(日) 14:54:06.35 ID:eE/KPeRw0
 解散したのは、まだもうちょっとあくびが出るには早い時間。とはいえ一旦の区切りであって、『あいこカフェ』の片付けはもう1日に及ぶ。残念ながら、私も藍子も明日はお互いレッスンやお仕事の予定を入れているので、もうここに来ることはない。
 Pさんへの細かい報告やミーティングは明日の予定が終わった後でということになってる。車で私達を家に送ってくれると言う言葉に甘え――スタッフさん1人1人が去っていくのを藍子と一緒に見送ったら、Pさんの車に乗り込む。

「お疲れさまでした。……終わっちゃいましたね、加蓮ちゃん」
「お疲れ様、藍子」
以下略 AAS



41:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/16(日) 14:54:37.17 ID:eE/KPeRw0
 話したいことは山ほどあるけど、残念ながら車はさっさと藍子の家へと到着してしまった。あれだけたくさんの出来事を、帰り道の間にほんの片手分も共有し直せなかった。私も藍子も、動き続けていたのはもう口だけだし……明日からもまた毎日が始まる。名残惜しいけど、今日はこれでおしまい。

 車から出た藍子はPさんと挨拶して、それから私にも笑いかけた。

「加蓮ちゃんっ」
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/16(日) 14:55:15.28 ID:eE/KPeRw0
 ――これが藍子にとっての、1つの到達点。

 長い長い上り坂を進み、時に迷い、悩み、険しい道に何度も足を止めながらも、自分のやり方を探し続け、アイドルとして輝き続けた。

 失われることなく持ち続けた強い気持ちが行く先に作り上げたのは、自分のカフェという優しい場所だった。
以下略 AAS



43:名無しNIPPER[sage]
2021/05/16(日) 18:38:43.57 ID:1czdXDgXO

結構読み応えあった


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