小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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303: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/01(月) 21:37:09.21 ID:oEqW1vd60

トール’『フ。何だその間抜け面は。余程我を無知蒙昧と侮っていたと見える……』ニヤ

エルマ「ち、違う! そんな事思ってないっ! でも、何でその言葉を知って……?」

トール’『ハハ、貴様等、此処を何処だと心得る? 先も言ったぞ、此処は我が領域。
     ――この森に入った辺りからの貴様等の会話は、概ね我の耳まで届いている』ゴゴゴ

トール「………………!」

エルマ「我が領域……? っ! それってもしかして、じゃあここまでの森の結界は……!?」

トール’『何だ、其処からか? 全く……。そう、我こそ結界の主だとも』

エルマ「なっ――――!」

トール’『無論、森の認識阻害の結界のみではない。上空の風の結界、そして転移魔法の妨害……。
     此処までの貴様等の道程を阻んでいたのは、全て我の仕業だとも』ククク

小林「………………!」

トール「……薄々、そんな気はしてました」フウ

エルマ「っ!?」

トール’『…………ホウ』ピクッ

小林「トールちゃん!? それって……」

トール「ただの勘でしたから、口には出しませんでしたけどね。少なくとも、第三者による妨害よりはあり得るかな、と」

エルマ「で、でも話では、ここまでの結界はルコア殿やファフニール殿でも手を焼く様なものだったのだろう?
    トールがそんな高度な魔法を扱える訳が……」アセアセ

トール「ちょっと言い方! まあ否定はしませんが……」

ルコア「――いや、あながち無理とは言い切れない」

滝谷「ルコアさん?」

ルコア「確かに、通常時においては、今のトール君の力量ではまだそのレベルの魔法は難しいだろう。
    けれど魔法とは極論、想いを力に変える技術とも言える。一際強く烈しい想い……、
    激情が時に秘めたポテンシャルを引き出し、普段以上の魔力を発揮させる事例は稀にだが存在する」

ルコア「そう、例えば――死の間際の無念や執着などは、強力な魔法や呪いを発現させ得るんだ」

エルマ「………………っ!!」

トール’『………………フン』




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