小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
1- 20
304: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/01(月) 21:39:53.89 ID:oEqW1vd60

小林「あれ、でもルコアさんの話では、今日より前にこの山を訪れた際には、転移の妨害や風の結界はなかったって言ってた様な……」

トール「恐らく、これまでは認識阻害の結界だけで自身を隠蔽して、存在自体に気付かれない様にしていたのでしょう。
    しかし私がこの世界に来た事で、なりふり構わず妨害する方針に変えた、という所ですかね。そうでしょう、“私”?」チラッ

トール’『……チッ、訳知り顔でペラペラと、忌々しい。が……その通りだとも』ギョロッ

トール’『昨日の時点で、貴様のこの世界への出現は大気のマナを通じて我も感知していた。
     遅かれ早かれ我を捜しに此処まで来るだろう事も予見できた。
     だから今までは休眠させていた転移の妨害と風の結界を再起動し、貴様等を阻んだ……。失敗したがな』ギリッ

カンナ「そんな……」

エルマ「一体どうして、そこまでして私達を……」

トール「……一応聞いておきましょう。何故私達への妨害を?」

トール’『――言わねば分からんか?』ビキッ

トール「私が推察を語る事も出来ますが、それはあくまで推察です。相互理解の為に、出来れば貴方の口から直接聞かせて欲しいものですがね」

トール’『――――――――――あ』ポツリ

トール「あ?」

トール’『あ、ああ゛、あああ。あ゛〜あ゛〜あ゛ああああ……っ!!』ボリボリ

エルマ「ヒッ――――」ビクッ

カンナ「トール様……?」ブルッ

トール’『煩わしい、煩わしい、煩わしい……っ! そんなのっ!! “全てが煩わしいから”以外にある訳がないだろうっ!』ゴォッ!




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
380Res/497.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice