小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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310: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/01(月) 22:02:22.92 ID:oEqW1vd60

トール「え…………」

エルマ「へ…………?」

ルコア「………………!」

終焉帝「――――――」

滝谷「小林さん……」



トール’『――――はっ!?(一瞬、呆けていた……!)』ブンブン(頭を振る)

トール’『……いや! 貴様、一体何を――!?』キッ

小林「――ごめん、1年前のあの時、私はこの山に入っていたのに、君を見つけてあげられなくて」

トール’『!』

小林「君が、こっちにいるトールちゃんと違って亡くなる事になってしまったのは、
   1年前のあの日、この私が君を見つけられなかったせい……、なんでしょ?」

トール’『………………』

トール「小林さんのせいなんかじゃありませんっ! そもそもあの日まで小林さんは――」

小林「分かってるよ、トールちゃん。そもそもあの時はまだ私、ドラゴンも魔法もこの世に実在するなんて思ってなかったし、
   当然トールちゃんがこの山に来ている事も知り得なかった。それにあの時は私、泥酔もしていたしね……」アハハ

小林「――でも、それでもね、気付ける事はあったんじゃないかって思うんだ」

小林「森の中で、君から流れ出た血の匂いがしたかもしれない。君が痛みで身じろいで木々を擦る音がしていたかもしれない。
   苦痛に呻く君の息遣いが、放つ熱が漂っていたかもしれない……」

小林「何か一つでも、私がそうした異変を察知して気にしていれば……、もしかしたらこの世界でも、私は君を見つけて、助けられていたかもしれない。
   そう思うと……、やっぱり私は、謝らずにはいられないんだ、ごめんなさい」ペコリ

トール’『――――――………………』

トール「小林さん…………っ」




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