小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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345: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/05(金) 21:11:44.88 ID:F5wXTSaO0

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トール「――ほ〜ら、二人共、そろそろ離れて下さい? 他の方々にも挨拶するんですから……」

エルマ「う、うう……達者で、達者でなトール……」グスグス

カンナ「元気でね、元気でねトール様……」ポロポロ

トール「はいはい、お達者で、お元気で!も〜……」ナデナデ

トール「……えっと、それで、小林さん……」チラッ

小林「……うん。その、先に他の人に挨拶してきなよ、トールちゃん」

トール「!」

小林「まだ私も言葉、まとまんなくてさ……。用意しとくから、時間ちょうだい」フイッ

トール「……分かりました」

トール「じゃあ、次は……」クルッ

ファフニール「……ムッ」ピクッ

トール「……ファフニールさんも、ありが――」

ファフニール「フン、お涙頂戴の三文芝居も、これでやっと終いか。
       あまりに長引いて、流石に飽きてきていた所だったから丁度良い、清々するという物だ」プイッ

トール「あーっ!? 全くまーたそんな減らず口を……! しんみりしそうになると直ぐこれですっ!
    もう、いいんですか、これが今生の別れになるかもしれないのに……」プンプン

ファフニール「黙れ。最初から言っているだろう、俺にとっては全て暇潰しに過ぎない。今回の捜索も、お前達との付き合いもな」

トール「む〜っ…………」プクー

ファフニール「……それに、今生の別れだと? 笑わせるな、片腹痛い」フンッ

トール「えっ?」

ファフニール「我等ドラゴンの長い永い悠久の命においては、“一度きり”なんてものは凡そ有り得ない。
       どれ程離れようと生きていればいずれ、何かの縁で再び相見えるものだ」

トール「! ファフニールさん……」

ファフニール「であれば、別れを惜しむなど只の時間の無駄だ。別離の挨拶も不要。故に俺は、こう告げよう――」

ファフニール「――また会おう、混沌の竜の娘よ。次はもう少し強くなってから来るんだな」フッ

トール「……全く、どの世界でも、徹頭徹尾めんどくさい方なんですから……」ハア

トール「――はい。また会いましょう、ファフニールさん!」ニコッ




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