小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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348: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/05(金) 21:21:20.37 ID:F5wXTSaO0

トール「――さて、後は……(キョロキョロ)……むっ」

滝谷「………………」

トール「――ちょっと〜、滝谷さ〜ん?」ツカツカ

滝谷「おや、トール君。お疲れ様……」

トール「お疲れ様♪ じゃねーでしょう、な〜に皆から離れてこんな端っこで一人で佇んでやがるんですか」グイグイ

滝谷「い、いやいや、ちょっと休憩してただけだよ! 皆とトール君のお別れに水差したら悪いし……」

トール「は〜? じゃああなたは私とちゃんとお別れする気はないって事ですか〜? めんどくさがってるんですか〜?」グリグリ

滝谷「い、いやごめん! そんな事ないです! ただちょっと僕も何言おうか悩んでて、ごめん近い近い近い……」ヒイイ

トール「――全く。そんなんじゃ安心して任せられないでしょうが」ボソッ

滝谷「え? ……うわっ!?」グイッ

トール(いいですか、よく聞きなさい。私はこれから元の世界に帰ります。
    こちらの世界の小林さんのお世話をしたいのは山々ですが、元の世界にも私の小林さんがいらっしゃいます。
    これはどうしようもない二者択一、断腸の思いですが、私は行かねばなりません)ヒソヒソ

滝谷(う、うん)ヒソヒソ

トール(ですから……。大変不本意ですが、こちらの小林さんは託します……、貴方に)ヒソヒソ

滝谷(――――!)

トール(悔しいですが認めましょう、この世界で1年間小林さんを支えてきたのは貴方です。
    ならその功績を信じて、貴方に任せてもいいでしょう……。百歩譲って、いや千歩譲ってですけどっ!)ヒソヒソ

トール(ですが自惚れないで下さい? 小林さんを危険な目に合わせたら許しませんから。
    もし合わせたら、その時はどんな手段を使ってでも並行世界の壁をもう一度越えて、貴方を殺しに……って)ヒソヒソ

滝谷「……………………っ」ククッ

トール(何笑ってんですか、ぶっ飛ばしますよ!?)ヒソヒソオ!

滝谷(いや何、怖い顔して可愛い事言ってるから、ギャップでね……ククッ)ヒソヒソ

トール(むー、本気で言ってるんですよこっちは……)ヒソヒソ

滝谷(――うん、失礼。そして大役の任命、光栄だね。謹んで承るさ。そしてこっちからも一つ――)ヒソヒソ

トール「?」

滝谷(――そっちこそ、元の世界の小林さんを泣かせない様に。泣かせたら、どんな手段を使ってでも殴りに行くから)ボソッ

トール「――――!」

滝谷「……なんてね。冗談だよ」ニヤッ

トール「…………ふふ、ほんっと、生意気な人間ですね…………!」クックック

滝谷「うふふふふふふ」フッフッフ

トール「――フフッ」トンッ(滝谷の胸を小突く)

滝谷「!」

トール「――頼みましたよ、我が盟友」ニッ

滝谷「ええ、任されたでヤンス」ニヘッ




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