小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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350: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/05(金) 21:24:19.68 ID:F5wXTSaO0

トール「言葉がまとまらないからって、今更小林さんの事を薄情なんて思ったりしません。小林さんの優しさは、ずっと心で伝わってますから……」

小林「トールちゃん……」

トール「きっと、伝えたい事が沢山ありすぎて、何を言えばいいか逆に分からなくなっているんでしょう?」

小林「……っ……、うん、そうなんだ。でも、なんで……」

トール「ふふっ、分かりますよ。だって……、私もおんなじですから」

小林「っ!」

トール「…………ねえ、小林さん。こうして触れ合って、感じますか? 私の心臓の鼓動の音」トクントクン

小林「え…………?」

トール「私が確かに、今此処に生きて存在している音です。私も感じます……、小林さんの鼓動。
    その熱も、湿りも……、ってアハハ、この言い方だと我ながら少しキモいですね」アハハ

トール「……でもこの音が、私達が夢ではないという証明ですよ、小林さん」

小林「…………っ!」

トール「私は此処に居ますよ、小林さん。昨日、あなたと出会い泣いて逃げた私。雨の中であなたが見つけてくれた私。
    今日ここまで短い冒険をしながら共に語り合った私……。全部、夢オチではない現実の私です。メイドでドラゴンのトールです」

小林「…………うん、そうだね…………」

小林「この温かさが、嘘な訳ないじゃんね…………っ」ギュッ




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