小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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351: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/05(金) 21:26:02.01 ID:F5wXTSaO0

小林「……ごめんね、トールちゃん。
   最初は、『帰れる様になって良かったね』とか『楽しかったよ、ありがとう』とか『あっちの私によろしくね、元気でね』とか……。
   綺麗な祝福の言葉だけで、爽やかに送り出したかったんだ」

トール「はい」

小林「…………でもね、昨日と今日の出来事を思い返してたらね…………」

小林「…………本当に、楽しい事ばかりで……っ」グスッ

トール「はい……っ」

小林「トールちゃんも他のドラゴンの皆も、一緒にいてとっても楽しくて……。こんなに仲良く話せるの、今までは滝谷君くらいしかいなくて……」

小林「そう思ったら……、『寂しい、行かないで』とか『これっきりなんて嫌だ』とか『これからも一緒にいて』とか……っ。
   君を困らせてしまいそうな言葉ばかり浮かんできちゃったんだ」

小林「幻滅でしょ? 私は本当は優しくなんてなくて、ただ甘ったれて寂しがりなだけの人間で――」ジワッ

トール「――いいえっ!」ギューッ

小林「っ!」

トール「――そんな事、ありません。そんな訳、ないんです……っ!」

トール「――だって、私も寂しいですもん……っ」ズビッ

小林「……っ、トールちゃん…………!」ポロッ

トール「……ありがとう、小林さん。そんなにも私の事を想ってくれて。思い出を大切にしてくれて」グスグス

トール「私、あなたの事を忘れません。私の世界の小林さんと同じくらい、あなたの事もずっとずっと、大好きです…………っ!」ベソベソ

小林「トールちゃん……っ。私も、ありがとう゛っ! 元気でね、元気でね゛……っ!」ポロポロ ギュッ




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