小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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356: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/05(金) 21:34:24.85 ID:F5wXTSaO0

トール『?? どういう意味です?』キョトン

ルコア『……うん。昨日、並行世界は“もしもの可能性の世界”だと説明したろう?』

トール『はい。“もしもあの時、別の選択をしていたらどうなっていたか?” という可能性が、
    次元を越えて実際に存在している世界が並行世界であるという話でしたよね』

ルコア『そう。ただ、そうだとするとこう疑問が湧いてこないかい? “一体どちらがどちらにとっての、もしもなのだろう?”と』

トール『どちらが、どちらにとっての……? それはつまり、どちらの世界がメインであるかという事ですか?』

ルコア『ああ。トール君にとっては、元居た世界の方が当然メインであり、この世界が“もしも”だと認識していると思うんだけど……』

トール『それはまあ、そうですね。……、あ、でもそっか……』

ルコア『うん、反対の事が僕達にも言えて、僕達はこの世界をこそメインであり、トール君が元居た世界の方が“もしも”だと感じている』

ルコア『もちろん、並行世界とは独立に存在しているものであって、本来主も従もないものなんだろうけど……。
    しかしやはり、どちらの“もしも”が有り得やすいか・有り得にくいか、という発生確率の違いというものはあるんじゃないかと思う』

トール『なるほど。言わば木の様に枝分かれしていく世界において、どちらが幹に当たり、どちらが枝葉に当たるか、という話ですね』

ルコア『その通り。そしてどちらが有り得やすいか・有り得にくいかという観点においては……、
    僕は断然、トール君が元居た世界の方が有り得にくいと思っている』

トール『!』




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