小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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376: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/05(金) 22:20:34.63 ID:F5wXTSaO0

翔太「――あ、あのっ! もしかして天使様達は、食事や住居をご所望ですか……?」

エルマ「ん? そうだぞ少年っ! 私達はしばらくこの人間界でするべき仕事があってな! その間の食事や拠点を丁度探している最中だ!」

ルコア「ちょっと、無関係の人に無闇に事情を打ち明けるものじゃ――」

翔太「じゃ、じゃあっ! 良ければ、この家なんてどうでしょうかっ!?」バッ

エルマ「む?」

ルコア「えっ!?」

翔太「ぜひ恩返しをさせて下さい! ご飯も寝床も、満足してもらえる様、精一杯ご奉仕させて頂きます!
   それに僕の家は魔術師の家系ですし、異界の事情にもそれなりに理解があります。きっとお役に立てるかと!」グッ!

エルマ「おおそうか、それは有難い申し出! どうだルコア殿、此処を拠点に決めては?」チラッ

ルコア「いや、あのねえそんな急に、それも弱みに付け込む様な決め方は……」ウーン

翔太「ダメ、ですか……?」ウルウル

ルコア「……………………〜〜〜〜〜っ!」キュン

ルコア「……………………はあ」ハー

ルコア「分かったよ。好意を無下にするのも悪いし……。用事が済むまでの間、ご厄介にならせてもらおうかな」

翔太「やった〜〜!」パアア

エルマ「うむ、良かったな少年! 私の名はエルマ、そっちはルコア殿だ! これからよろしくな!」ニッ

翔太「はいっ、エルマ様に、ルコア様! 僕は真ヶ土翔太と言います、よろしくお願いしますっ!」

ルコア「う、うん……、よろしくね……」アハハ……



トール(回想)『――大丈夫、あなたにも案外すぐに、良い出会いがあるかもしれませんよ? ……知らんですけど』



ルコア(――なんて、別れ際に向こうのトール君は言っていたけど。これがそう、なのかな……?)

エルマ「――では早速だが真ヶ土少年、夕飯を準備してもらえるかっ! 私はもう我慢の限界だっ!」グーッ!

翔太「は、はい! ただいま〜!」トテトテ

エルマ「ほら、ルコア殿も行こうっ!」タタタ

ルコア「あっ、うん! もう、そんな焦らないで……」タタッ

ルコア(……そうだったら、いいな――――)



タタタッ……

パタン



……………………




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