結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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791: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:09:30.52 ID:PU+Tw3fzo


??「ちょっとアンタたちッ!!」


 足音の主は、荒々しく二人を呼び掛ける。
 呼ばれたから数多と円周はそちらへ向く。
 円周がその人物の顔を見て少しだけ目を見開いて、


円周「あっ、美琴ちゃんだ! おーい!」


 そこにいたのは、木原数多が背負っている打ち止めと似た顔付きをした中学生の少女。
 御坂美琴だった。
 手を大きく振って円周は存在アピールをする。それを見た美琴はキョトンとした感じで、


美琴「あれ? アンタってたしか、一方通行と一緒にいた円周とかいう……」


 知り合いかつ同世代くらいの女の子の出現に美琴は面食らっている様子だった。


数多「おーおー、随分と遅めの登場じゃねえか超電磁砲(レールガン)? こっちは全部終わっちまったぜ?」

美琴「アンタは?」

数多「木原数多」

美琴「『木原』……」


 美琴が嫌なことを思い出すように眉をひそめる。
 

美琴「もしかして木原幻生やテレスティーナ・木原・ライフラインと親戚だったりする?」

数多「そうだとも言えるし、そうじゃないとも言えるな」

美琴「誤魔化してるつもり?」

数多「事実を言っているだけだ」

美琴「……はぁ、まあいいわ」


 美琴がため息交じりに続ける。
 

美琴「アンタね? 私の携帯にこのメール送ってきたのは」


 そう言って美琴はポケットから携帯電話を取り出し、画面を突き付けた。
 そこには未登録のメールアドレスで送られてきたメールが表示されている。
 アドレスの中に書かれている前半の文字列は『mika-arahata』。ミカ・アラハタ。人名のようだった。


美琴「『mika-arahata』っていう名前は『amata-kihara』を並び替えたアナグラムね?」


 数多は小さく笑う。





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