結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
1- 20
793: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:11:30.42 ID:PU+Tw3fzo


美琴「なっ、なによやる気ッ!?」

数多「たしかにこのガキの利用価値は高けェよ。多種多様の方面へと影響力がある。コイツを利用した実験の企画書を集めただけで、マンションの一フロアが埋まっちまうほどにな」


 美琴の前へとたどり着く。二人の視線が交差する。
 数多はまるで虫でも眺めているような目で少女を見下ろしながら、


数多「けど、利用価値がある存在だからって、それが俺にとってメリットがあるものとは限らねえわけだ。そんなモンにわざわざ割いてやる時間なんてないってことよ。わかるかなーん?」

美琴「じゃあ、なんでアンタはその子を助けたのよ?」

数多「決まってんだろ」


 数多は背負っている打ち止めの体を一度降ろし、背中と膝の裏を支えるように横向きで持ち上げて、美琴の前に差し出すように持っていき、


数多「くだらねえ仕事だよ」


 面倒臭そうに数多はそう答えた。
 差し出されたため、美琴は自然な流れで打ち止めを受け取ってしまう。
 その様子を美琴は唖然とした様子で眺めていた。


数多「おい円周! 行くぞ!」


 打ち止めを引き渡したことを確認した数多は帰路に付くため歩き出す。
 はあい、と円周は気の抜けそうな返事をして小走りで付いていく。

 小さくなっていく二人の背中を見て、美琴は反射的に呼び掛ける。


美琴「――アンタたちは一体、何者なのよ!?」


 木原数多は足を止めた。
 首だけを後ろへ向けて、答える。




数多「『従犬部隊(オビディエンスドッグ)』。ただのなんでも屋さんだ」




――――――





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
841Res/1732.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice