速水奏「文、奏でる」【モバマスSS】
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75:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 23:23:50.23 ID:u50g9+A20


 音が鳴り出すと同時に、スポットライトが私を照らし出した。

 どんな演出なのか、当然私は知らない。

 演出に、私自身が惑わされそうになる。

 小さなリズムは、大きな体の動きへと変化させる。

 刻まれるビートに合わせて、体を動かしていく。客席から、熱帯びた声が吹き込んでくる。



 熱に浮かされて、そのまま体が溶けてしまうのではないかと、怖くなるほどに。

 流されてはいけない。


 この場をコントロールするのは、この私。


 

 主役は、私。


 抑えて、抑えて、深く息を吸って、力を籠めすぎないで、歌いだした。



 今の私は、舞台上で奇麗に踊る人形に見えているかもしれない。


 みんな、それを見ていて。でも、そんなものは関係なくなる。




 本当の、私の煌めきを魅せつける。







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