速水奏「文、奏でる」【モバマスSS】
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81:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 23:39:00.91 ID:u50g9+A20



 
 緩やかに舞い上がった黄金色の落ち葉は、そのまま蒼い空に吸い込まれていった。

 ヒラヒラとコートの端が踊り、文香の長い髪が、なだらかに泳いだ。

 風がやんで、文香は手櫛で髪を直した。でも、まだ少し乱れている場所があった。


「文香」


 私が手でなでつけて、乱れた部分を直す。文香は、くすぐったそうに眼を細めていた。


「うん、これで大丈夫」

「はい……ありがとうございます」


 今日は、文香と約束したコーヒーショップ巡りをしていた。







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