確信を得てしまったダイワスカーレット
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7: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/11/28(日) 06:56:52.58 ID:vPGydQ4T0
※ ※ ※



「ちょっと物足りないけど、このぐらいにしておくか」

 担当バであるスカーレットの練習を見守り、その他の雑事をこなして帰宅。シャワーを浴びてから晩飯を食べ終える。
 本当はもう少し食べたいけれど、スカーレットの朝練のために早く寝なければ。
 胃に物がたくさん入ったまま寝てしまえば体調に良くないし、それに食べ過ぎて太るわけにはいかない。普段から担当バに節制に努めるよう言っておきながら、腹の出ているトレーナーなんて説得力がまるでないだろう。

「さてと、寝る前に……今日は誰にしようかなっと」

 今日は“する”日だと昨日から決めていた。
 ノートPCのスリープを解除し、誰に見られるわけでもないため非常にわかりやすいタイトルにしているフォルダを開く。
 今日は誰のお世話になろうかと吟味していると、ふと昼間の会話が蘇った。

『そ、そういうお前だって好きなセクシー女優が似ているじゃないか!』

「……いや、そんな事ないよな」

 開いたフォルダの中では、さらに女優ごとにフォルダ分けされている。並んだ女優の名前を見れば、確かに共通点がある。そしてそれは結び付けようと思えば、自分の大切な担当バに結び付かないでもない。

 でも違う。そんなわけない。邪推というものだ。

 スカーレットは自分の大切な担当バだ。彼女の気高さと一途な生き方は、自分にとって眩《まばゆ》いもので、尊いとさえ感じている。そんな自分が何故、どうして、どのような事情で、彼女に似た存在に性欲をぶつけるというのだろうか。

 いや、そもそもな話――

「スカーレットの方がずっと美人じゃないか」

 一人で寂しく過ごしたいくつもの夜を、何度も暖かく慰めてくれた人たちに何て言い草だとは思うものの、これだけは譲れなかった。

 ヘッドホンのプラグをノートPCに接続し、動画を立ち上げる。音漏れが隣に聞こえない程度である事を確認し、ヘッドホンを装着しようとしたところで――

 ピンポーン♪

「……ん?」

 呼び鈴の音を不思議に感じた。時刻は九時を回っている。早出の者は寝ていてもおかしくない時間帯で、自分も疲れている時はこの時間帯は寝ている事がある。
 そんな時間の心当たりのない呼び鈴だが、無視するわけにもいかない。とはいえ用心のためにまずはドアスコープを覗いてみると、そこには予想外の姿があった。

「……スカーレット!?」

 ドアスコープ越しでも見間違えるはずがない姿に、慌ててドアを開ける。


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