馬場このみ「シクラメンの花の香」【ミリマスSS】
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15: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2022/01/06(木) 23:04:10.92 ID:dy8vOWdb0


 それから、私は念願の温かいものをということで、焼き白菜と豚肉の炊いたんを注文し、お酒は『九州菊』を燗で頼んだ。炊いたんは出汁がたっぷりと入っていて、そのうえ、焼いた白菜が香ばしく、とても美味しいものだった。九州菊は福岡のお酒で、うまみのある昔ながらのお酒の味で、炊いたんによく合った。

 だんだん胃袋も満たされ、酔いの加減も丁度よくなってきた。要するに、出来上がってきた。
以下略 AAS



16: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2022/01/06(木) 23:04:43.18 ID:dy8vOWdb0


「そうそう。なあ馬場、知ってるか?」

「何?」
以下略 AAS



17: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2022/01/06(木) 23:05:16.93 ID:dy8vOWdb0


「というと?」

「無ければ作っちゃえばええ」
以下略 AAS



18: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2022/01/06(木) 23:05:51.06 ID:dy8vOWdb0


 Pがこの話題を持ち出したのは、特に深い意味はないのだろう。でも、彼が言った言葉が、不思議と私の心に沁み入った。実際、自分のアイドルとしての方向が、気になるときがある。その時は自分を信じようと努めるが、やはり、どこか心の奥で一抹の不安が残ってて、それをぬぐい切るのは難しいものだ。

 でも、私は少しだけ肩の力が抜けた心地がした。それはきっと、彼がプロデューサーだからであり、そのプロデューサーがその道を信じていてくれるからだろう。
以下略 AAS



19: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2022/01/06(木) 23:06:26.58 ID:dy8vOWdb0


 通りは居酒屋やバーといったお店の明かりが灯り、行きかう人で賑やかだ。冬の空気は冷たいが、書き入れ時の飲み屋街は熱気を帯びている。

 私たちは家路へ向かう。私の家も彼の家も、この店から歩いて五分くらいの近さだ。
以下略 AAS



20: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2022/01/06(木) 23:07:03.09 ID:dy8vOWdb0


「ねえ、P」

「どうした?」
以下略 AAS



21: ◆kBqQfBrAQE[sage]
2022/01/06(木) 23:07:36.60 ID:dy8vOWdb0

このみさんと時にはしっとり、時にはげらげらと笑いながらお酒を飲みたい人生でした。




22:名無しNIPPER
2022/01/13(木) 10:40:39.47 ID:oi1EfG2h0
シリーズもの好き


23:名無しNIPPER[sage]
2022/01/14(金) 23:59:23.89 ID:Q849hQRj0
>> 人生でした。

過去形なのは>>1は死ぬつもりなんだろう
遺書をクソスレで代用とは前衛的だな


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