イエロー・デ・トキワグローブ「……レッドさん、好き」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/28(金) 00:41:23.22 ID:ncpD882kO
「大丈夫か?」
「あ、ありがと」
「気をつけろ」

熱く抱き合う、グリーンさんとブルーさん。
首謀者のイエローは見てはいけないと思いつつもガン見だった。すると、背後から声が。

「あいつらこんなところで何やってんだ?」
「レ、レッドさん!?」
「よっ。会いに来たぜ、イエロー」

心臓が止まるかと思った。振り返ると彼が居た。このトキワの森で出会ったポケモントレーナーにして、チャンピオンの座にまで上り詰めた想い人。レッドさんが、来てくれた。

「は、早かったですね」
「ああ。急いで来たからな」
「あ、ありがとうございます」
「いいよ。オレも会いたかったし」

イエローは再び心臓が止まりかけた。木漏れ日の下のレッドさんの笑顔が、素敵すぎて。

「……レッドさん、好き」
「え? 隙? これでもチャンピオンだぜ」

好きを隙と勘違いしたレッドが振り向くことなく目線で指示を出すと、相棒のポケモン、ピカが電撃を放った。忍び寄るハッサムへ。

「覗きなんて悪趣味だな、レッド」
「見えるとこで抱き合ってるのが悪いだろ」

いつの間にか気づいていたグリーンさんが放った刺客をなんなく退けたレッドさんがボクを守るように背中に隠す。大きく広い背中。

「後ろに居るのはイエローか?」
「ああ。怪我したらどうすんだ」
「そんな軟弱には鍛えていない」

厳しい師匠の言葉に萎縮するイエローを見て、レッドが熱くなる。一触即発の雰囲気。

「もう一度言うぞ。怪我したらどうすんだ」
「そのときは嫁にでも貰ってやるよ」
「……上等」

イエローはレッド戦のBGMの旋律を聴いた。


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