16: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:48:57.28 ID:sRuakiC/0
P「実は俺は、映画が好きだ」
電車の座席に座ると、プロデューサーさんは重大な秘密を告白するかのように私の顔に口を近づけて言った。
P「忙しいので映画館へはなかなか行けないが、今でもDVDをたくさん買って見ている」
風花「知りませんでした」
P「学生時代は、日に3本も4本も見たりしていた」
風花「やっぱり映画の同好会とかサークルに入ってたんですか?」
P「いやー……」
プロデューサーさんは、頭をかいた。
P「ああいうとこってな、見たい映画を好きなようには見られなくてな」
風花「? そういうものなんですか?」
P「趣味というか好きなものにあんまり人間関係を持ち込みたくなかったんだ。そう言えば、実は……」
風花「?」
P「家族以外の誰かと映画を見に行く、というのも初めてだな。実は」
少し照れたように言うプロデューサーさんに、私もちょっと顔が赤くなる。
そうか、プロデューサーさんもこういうの、初めてなんだ。
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