豊川風花「140日に1度のチャンス」
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18: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:51:46.83 ID:sRuakiC/0
 映画館に着くと、既に予約してあったのか、プロデューサーさんはすぐにチケットを発券する。

風花「あ、チケット代……」

P「いいって。今日はエスコートさせてもらう」

風花「そんな……悪いです」

P「見たいのは俺だし、誘ったのも俺だから」

 実際には誘ってくれるよう水を向けたのは私だが、こうしていると本当のデートみたいで嬉しい。

風花「あ、じゃあ食べ物をなにか買ってきますね。ポップコーンでいいです?」

P「いや、一緒に行くよ」

 列に並んでメニューを見ながらポップコーンとドリンクを選ぶ。
 ああでもない、こうでもないと話しながらポップコーンの種類やドリンクを選ぶのが楽しい。
 好きな人と列に並ぶだけで、こんなに楽しいなんて。
 しかしここで私は大事なことをプロデューサーさんに聞いていないということに、この時はまだ気づいていなかった。
 そう、これから見るパラノーマル・アクティビティという映画がどんな映画か、ということをだ。

 最初にスクリーンに映ったのは、豪華で広い家が舞台。そう言えばこの映画を撮った人の自宅なんだっけ。
 そこで暮らす、若いカップル。まだ結婚していないけど、双方の親から認められた同棲生活。こんな素敵な家で、好きな人と暮らすとかいいなあ……そういう目で見ていた。
 ところが、徐々に雰囲気がおかしくなる。
 夜になると聞こえてくる不気味な音……
 険悪になりながらも、仲直りを繰り返すカップル……
 あれ?
 もしかしてこれって……

 ホラー映画!?


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