豊川風花「140日に1度のチャンス」
1- 20
19: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:53:02.98 ID:sRuakiC/0
 カップルの寝室のドアが、2人の寝ている間に勝手に開くシーンに私は悲鳴を上げかけた。

風花「きゃ……」

 その時だった。暖かな手が伸びてきて、私の手を握ってくれた。
 プロデューサーさんだった。
 見れば視線はスクリーンを見たままだが、しっかりと私の手を握ってくれている。

 プロデューサーさんが、私を案じて手を握ってくれている。
 ここが映画館で良かった。
 明るい所だったら、私は真っ赤になっていただろう。
 そう、ここが映画館で本当に良かった……

 結局そのまま、私たちは映画が終わるまでずっと手を握っていた。
 私が不安そうな素振りを見せると、プロデューサーさんは力を入れて握ってくれる。
 言葉は交わさないのに、2人の気持ちが重なり合っているのを感じられて、私は幸せな時間を過ごした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
86Res/62.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice