4: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/25(月) 23:00:37.83 ID:/ZKesHprO
 「誰か来ていたの?」 
 「それが、織莉子さんが訪ねて来たんです。深刻そうな顔をして……」 
 「織莉子って……あの時の、美国織莉子よね……?」 
 「これから出かけることを伝えたら、日を改めると。急なんですけど、 
  みんなの予定が空いている日はありますか?」 
 「そうね、ちょっと聞いてみるわ」 
  
 七海やちよは、由比鶴乃、フェリシア、二葉さな、環ういに日程を尋ねると、 
 最後にいろはの予定を尋ねて、織莉子に伝えるよう促した。 
 織莉子からはすぐに、週末の休日に来訪する旨の返信があった。 
  
 「やちよさん、織莉子さんに日程を伝えました」 
 「ありがとう。美国織莉子、みたまの時のことを思い出すわ……」 
 「みたまを襲ったときは何事かと思ったけど、あんなことをしたのは、 
  よく分からないままだったなぁ」 
 「あん時、一緒にいた黒いやつには、手こずらされたぜ」 
 「あの時の魔法少女が、今度は何の用ですかね……」 
 「お姉ちゃん、織莉子さんはどんな用事が言ってた?」 
 「さっき、電話で少しだけ話を聞いたんだ。今度、織莉子さんが来た時に、 
  全容を話してくれることになってるんだけど」 
 「電話で聞いた話だけでもいいわ。どんな話を聞いたの?」 
 「それが……」 
  
 いろはは、先ほど織莉子と電話で交わした、会話の一部始終を語った。 
 話し終えたとき、話を聞いていた全員が呆れたような、怪訝な表情のまま、視線をいろはから逸らした。 
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