169: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/05(土) 14:09:42.20 ID:Ya9HaHl50
  
 侑「お、お願いします!」 
  
 トレーナー「ジムリーダーの容姿は言えないけど……この街のジムリーダーはね」 
  
 侑「は、はい……!」 
  
 トレーナー「きっと君でも、会ったらすぐにジムリーダーだってわかるよ」 
  
 侑「…………」 
  「ブイ…」 
  
 トレーナー「ははは、不満そうな顔だね」 
  
  
 そりゃ、まあ……あんまりヒントになってないし……。 
  
  
 歩夢「やっぱり、にこさんが言っていたみたいに、雰囲気でわかるってことですか……?」 
  
 トレーナー「詳しくは教えられないけど、そういう感じだよ」 
  
 侑「むむむ……」 
  
 トレーナー「とにかく、もう少し頑張って考えてみるといい。それじゃ、私はそろそろ戻らせてもらうよ。ジムチャレンジ、頑張ってくれ」 
  
 侑「は、はい……ありがとうございます」 
  
  
  
  
  
     🎹    🎹    🎹 
  
  
  
  
  
 侑「結局ほとんど何もわからなかった……」 
  
 歩夢「人に聞いてもいいけど、自分たちで考えないと答えには辿り着かないってことなのかな……」 
  
 リナ『少ない情報の中から、いかに辿り着くかが課題なんだと思う』 || ╹ᇫ╹ || 
  
 侑「って言っても、情報が少なすぎるよ……」 
  「ブィィ…」 
  
 歩夢「とりあえず……今ある情報だけでも整理してみない?」 
  
 侑「……うん、そうだね」 
  
  
 私は歩夢の言葉に頷く。もしかしたら、手掛かりがあったかもしれないし。 
  
  
 侑「当たり前だけど、居場所はわからなくて……」 
  
 リナ『容姿は不明』 ||  ̄ ᇫ  ̄ || 
  
 歩夢「街の人も見たことがある人はほとんどいなくて……」 
  
 侑「会えばわかる……らしい」 
  「…ブイ」 
  
 侑「やっぱ、何もわからないじゃん!?」 
  
 歩夢「あはは……」 
  
 リナ『逆に言うなら、わからないことはわかったかも』 || ╹ᇫ╹ || 
  
 侑「……? どういうこと?」 
  
 リナ『これだけ人の多い街なのに、目撃情報すらほとんどないのは逆に違和感』 ||  ̄ ᇫ  ̄ || 
  
 侑「……えっと?」 
  
  
 私は首を傾げてしまったけど、歩夢はリナちゃんの言葉で、少しだけピンと来たらしい。 
  
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