170: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/05(土) 14:15:03.45 ID:Ya9HaHl50
歩夢「……もしかして、ジムリーダーは常に人目に付かない場所にいるってこと……?」
リナ『確定ではないけど、十分そう推測出来るとは思う』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「確かに……」
今も周りにはたくさんの人の往来がある。ジムリーダーはどうやら、会えば雰囲気でわかるらしいし……そんな存在感の人がいたら、みんな気付くはずだよね……?
侑「となると……裏路地とか?」
「ブイ」
歩夢「確かに裏路地なら、人目には付かないかも……」
侑「よし、行ってみよう!」
歩夢「うん!」
🎹 🎹 🎹
──さて、あれから1時間ほど経過して……。
侑「見つからない……」
「ブイ…」
歩夢「そうだね……」
さっきから、虱潰しで裏路地に入って確認しては出ることの繰り返し。
今も裏路地を進んでいる真っ最中だけど──
侑「行き止まり……」
「ブイ…」
ただの行き止まりに辿り着いてしまうことが多い。
もちろん、たまに研究室に行き着いたりはするものの……一般開放されていない研究室だったりで、ジムリーダーの姿は影も形もない。
今入って来たここも、薄暗い裏路地があるだけで、何も収穫はなさそうだ。
侑「はぁ……戻ろうか」
「ブイ…」
「シャボ…」
歩夢「サスケ? どうかしたの?」
先ほどまで歩夢の肩で寝ていたサスケが、急に声をあげる。
「シャーボ」
歩夢「? 何かいるの?」
侑「え?」
言われて、よーく裏路地を観察してみると──
侑「あれ……?」
薄暗い裏路地の隅に小さい何かがいることに気付く。
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