173: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/05(土) 14:20:15.37 ID:Ya9HaHl50
歩夢「イーブイには“ポロック”あげるね。イーブイの好きな“ももいろポロック”だよ♪」
「ブイ♪」
「シャー」
歩夢「サスケにもあげるから、ちょっと待っててね」
歩夢がイーブイとサスケにおやつをあげているのを見ながら、エネココアのカップを傾ける。
甘く温かい液体が喉を滑り落ちていく。……ああ、落ち着く。
侑「……そういえばさ」
歩夢「?」
侑「私、さっき裏路地で傘を差そうとしてた歩夢を見て思ったんだけどさ」
歩夢「うん」
侑「あんな狭い場所で、ポケモンバトル……出来るのかな?」
リナ『……言われてみれば』 || ╹ᇫ╹ ||
裏路地には、積んである木箱やゴミ箱とかも置いてあったし……バトルが激しくなったら、何かの拍子に周りの物を壊してしまいそうだ。
侑「……もしかして、この課題の解き方って、そういうことなんじゃないかな」
歩夢「……そういうことって?」
──私たちは、自分たちが探してる相手は、顔も、名前も、どこにいるかも、何もわからないって思い込んでたけど……この課題には最初からわかっている重要なことがあるじゃないか。
侑「私たちが探してるのは──最初からジムリーダーなんだ」
歩夢「……?」
侑「ジムリーダーってことは、会ったらバトルが出来る場所にいないといけない……」
歩夢「……あ」
侑「そうなると、狭い場所じゃない……」
となると、裏路地のような狭い場所はそもそも探す候補から外れることになる。
侑「……それに、ジムリーダーは挑戦者を待ち続ける必要があるんだよね……」
リナ『ルール上、基本的にはそうだと思う』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「じゃあ、天気とかに左右される屋外も候補から外れる」
歩夢「確かに……それじゃあ、人目に付かないバトルが出来るくらい広い屋内ってことになるのかな……」
リナ『確かにそれなら、随分条件は限定されるかも』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑「問題はそれがどこかだよね……」
リナ『さすがに一般開放されてる施設なのは間違いないと思う。そうなると、街中のバトル研究室系か、ポケモン生態研究所とか……』 || ╹ᇫ╹ ||
歩夢「今度はそういう施設に絞って探してみればいいのかな?」
侑「……でも、そういう施設にいるとしても、どうやって探せばいいんだろう……」
歩夢「? どういうこと?」
侑「だって、事情を知ってる人でも、直接的に居場所や容姿を教えるのはダメなんでしょ?」
歩夢「あ、そっか……。もし、訪れた施設にいたとしても、本人を直接捕まえられないと結局ダメなんだ……」
侑「うん……」
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