175: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/05(土) 14:24:17.38 ID:Ya9HaHl50
  
 歩夢「ゆ、侑ちゃん……?」 
  
 侑「……あそこだ」 
  
 リナ『侑さん??? さっきから、様子がおかしい』 || ? ᇫ ? || 
  
 侑「……行くよ、イーブイ!」 
  「ブイ」 
  
  
 イーブイが机の上からぴょんと、私の肩に飛び乗ってくる。 
  
  
 歩夢「え、ち、ちょっと待って侑ちゃん!?」 
  
 リナ『あわわ、急に侑さんが走り出した!? 待って!?』 || ? ᆷ ! || 
  
  
 私は、確かに感じた勘に──その“雰囲気”に従って、走り出していた。 
  
  
  
  
  
     🎹    🎹    🎹 
  
  
  
  
  
 私は先ほど思ったことを二人に説明しながら、ダリア図書館を目指す。 
  
  
 リナ『なるほど……確かに筋は通ってる』 || ╹ᇫ╹ || 
  
 歩夢「だから、にこさんは“雰囲気でわかる”なんて、曖昧な言葉を使ってたんだね……!」 
  
 侑「まだ、私の勘でしかないけどね」 
  「ブイ」 
  
 歩夢「でも、説得力はあると思う!」 
  
 侑「……うん!」 
  
  
 ──二人への説明もそこそこに、私たちは辿り着いたダリア図書館に入館する。 
  
  
 侑「とりあえず、上の階に行こう」 
  
 歩夢「うん」 
  
  
 上の階に行く途中、館内のあちこちにエテボースやエイパムが本棚の整理や、荷物を運んで行き来しているのが目に入ってくる。 
  
 そして、館内のいたるところにいるミネズミやミルホッグは、監視の役割を担っているのかもしれない。 
  
 仕事中の彼らの邪魔にならないように、上の階、上の階へと階段を急ぎ、辿り着いた最上階には── 
  
  
 侑「………………」 
  「ブィ…?」 
  
  
 普通の図書館が広がっていた。 
  
  
 歩夢「あ、あれ……?」 
  
 侑「違った……?」 
  「ブイ…」 
  
  
 まさか、ここまで来て間違いなのかな……? 
  
 逆にここがそうじゃないなら、他にどこが……。 
  
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