182: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/06(日) 14:30:17.74 ID:waqA86PW0
  
 花丸「勝負を急ぎ過ぎだよ。侑ちゃん」 
  
 侑「……!」 
  
 花丸「下げられた防御力は、ワシボンにお返ししたよ」 
  
 侑「お、お返し……? お返しってどういう……?」 
  
 リナ『! まさか、“ガードスワップ”!?』 || ? ᆷ ! || 
  
 侑「“ガードスワップ”……?」 
  
 リナ『防御力の上昇下降をまるまる相手と入れ替える技……』 || > _ <𝅝|| 
  
 侑「……!」 
  
  
 だから、ワシボンの防御力が下がって、ウールーの防御力が元に戻ってたんだ……! 
  
  
 侑「どうしよう……こっちが攻めてるはずなのに……」 
  「ワ、ワシャ…」 
  
  「メェー」 
  
 侑「こっちが押されてる……」 
  
  
 こっちから攻撃を仕掛けても、受け止められて、返されてしまう。 
  
 どうする……? 思考に入って、私が動きを止めると── 
  
  
 花丸「来ないの? それなら、こっちから行くずら。“こうそくいどう”!」 
  「メェーーー」 
  
  
 今度はウールーの方が地を蹴って飛び出す。 
  
  
 侑「っ……! 空に離脱!」 
  「ワ、ワシャ」 
  
  
 とりあえず、時間を稼ごうと空に逃げる。……が、 
  
  
 花丸「ウールーの毛は防御以外にも使い道があるずら」 
  
  
 ウールーの方から、パチパチ、パチパチと何かが弾けるような音が聞こえてくる。 
  
  
 侑「な、何の音……!?」 
  
  
 あれ、でもどこかで聞いたことあるような……。パチパチパチパチ……あ……!? 
  
  
 侑「まさか……静電気……!?」 
  
 花丸「気付くのが遅いよ! “エレキボール”!!」 
  「メェーーー!!!」 
  
  
 体毛に蓄えた電気を球状にして、上空のワシボン向かって撃ち放ってくる。 
  
  
  「ワ、ワシャッ!!?」 
  
  
 突然の攻撃に回避もままならず、“エレキボール”がワシボンに直撃して、周囲に電撃の火花が走る。 
  
  「ワ、ワシャーーーー!!!!?」 
 侑「ワシボン!!」 
  
  
 ワシボンはそのまま、揚力を失って真っ逆さまに落っこちてくる。 
  
 ──が、 
  
  
  「ワ、ッシャァッ!!!!」 
  
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