187: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/06(日) 14:39:53.15 ID:waqA86PW0
  
 リナ『!?』 || ? ᆷ ! || 
  
 侑「や、やっぱり、“ソーラービーム”を撃ってきた……っ」 
  
 花丸「ふふ、“ソーラービーム”のチャージだと気付けたのはさすがだね。でも、避けたのはいいけど──」 
  
  「カーービ」 
  
 花丸「焦ってカビゴンに近付いちゃったね」 
  
 侑「……っ!」 
  
  
 逃げる方向を指定する暇がなかったせいか、咄嗟に回避で使った“でんこうせっか”で皮肉にも──イーブイはカビゴンの目の前に躍り出てしまっていた。 
  
 そこはカビゴンの得意な肉弾戦の射程── 
  
  
 花丸「“メガトンパンチ”!!」 
  「カーーービ!!!!!!」 
  
 侑「“みきり”っ!!」 
  「ブィ!!!」 
  
  
 攻撃を間一髪で見切って躱せたものの── 
  
  
  「ブ、ブィィ……」 
 侑「な……」 
  
  
 気付けば、イーブイは捕まっていた──足を氷に取られる形で……。 
  
  
 花丸「“メガトンパンチ”をそのまま、“れいとうパンチ”に派生させたずら。イーブイが“みきり”を覚えるのは知ってたからね。ここぞというときに、使ってくると思ってたよ」 
  
  「ブ、ブィィ……」 
  
  
 ──パキパキと音を立てながら、イーブイの足を取っている氷が侵食するように下半身……そして、上半身へと広がっていく。 
  
  
 花丸「イーブイは氷漬け。勝負あったずらね」 
  
 侑「……まだです。まだ、イーブイは戦闘不能になってません」 
  
 花丸「……そうだね。でも、氷漬けになったイーブイに反撃の術はないよ。ブースターだったら、違ったんだろうけど……」 
  
 侑「……いいえ。私のイーブイはまだ戦えます」 
  
 花丸「……?」 
  
 侑「私の“相棒”はまだ戦えます!! ね? イーブイ!!」 
  「ブイィィィィ!!!!!」 
  
  
 イーブイが雄たけびと共に──燃え上がる。 
  
  
 花丸「ずら!? イーブイが燃えてる!? そ、そんな技覚えるなんて話!?」 
  
  
 自身を捕える氷を溶かしながら── 
  
  
 花丸「……!? ま、まさか、“相棒わざ”!?」 
  
 侑「イーブイ!! “めらめらバーン”!!」 
  「ブゥゥゥゥィッ!!!!!!!!」 
  
  
 激しい炎を身に纏って、カビゴンに突撃する……! 
  
  
  「カ、カビィ!!?」 
  
  
 驚くカビゴンは、回避も防御もままならず、そのままイーブイは──カビゴンのお腹にめり込んでいく。 
  
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